レ・ヴィニョロン・ドゥ・テラッツ
地理
テラッツ、それは伝説の地です。
かつて、この地方を流れるカントラン河の大きな早瀬のほとりの近くに、ミランダという名の不思議な町がありました。言い伝えによると、ミランダは長い間妖精の領地で、アーサー王の時代、そこには魔法使いたちが暮らした壮麗な広間がありました。ここで彼女たちは、魔法によって、気に入った人間たちの願いをかなえ、幸せをもたらしました。そのミランダこそが、現在のテラッツにあったのです。
今日そこでは、ヴィニュロン・ドゥ・テラッツが愛情を持ってブドウを育てています。そして神話や伝説は、今でも生きています。そう、テラスースというこの神々の美酒には、人間たちを幸せにする魔法の力が秘められているのです。
歴史
ヴィニュロン・ドゥ・テラッツは1932年に設立され、今日では70人のブドウ栽培者が700haのブドウ畑でブドウ栽培に従事しています。ブドウ栽培と醸造は、伝統的なノウハウと近代化された技術を融合して行われています。1972年から、ヴィニュロン・ドゥ・テラッツのワインは“テラスース”の名で市場に出回っています。
ブドウ栽培
ブドウ畑はカタロニア語で乾燥を意味する「アスプル」に位置します。畑は片岩の砂利で覆われた粘土質石灰土壌の広大な台地や丘のからなります。畑の90%以上がAOCに認定されており(AOCコート・デュ・ルーション-レ・ザスプル、AOCコート・デュ・ルーション、AOCミュスカ・ドゥ・リヴザルト、AOCリヴザルト)、毎年30,000~35,000hℓを生産しています。
<主要ブドウ品種>
赤ワイン用ブドウ:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン
白ワイン用ブドウ:ヴィオニエ
醸造所
醸造所は醸造タイプ(白ワイン、ロゼワイン、天然甘口ワイン、赤ワイン)にあわせてそれぞれのセクターに分けられています。
熟成所
ピエール・プラッツ・ルージュとピエール・プラッツ・ブランは200~250ℓ入りの中樽に入れられ、温度管理された場所で樽熟成されます。天然甘口ワインは200~250ℓ入りの中樽もしくは300ℓ樽で室温にて熟成されます。
瓶詰めされたワインは全て温度管理された倉庫にストックされます。
ワイン栽培者たちの同意文書
ヴィニュロン・ドゥ・テラッツのブドウ栽培者たちは、より良いブドウ造り、より良いワイン造りを目的とした文書を定め、これに同意しています。この文書の作成と年間の経過確認は、ブドウ栽培者による技術委員会によって調整されています。
その仕事内容は主に、ブドウ畑の訪問、造るワインに応じたブドウ畑の分類、畑ごとの熟成具合に応じた収穫時期の計画です。
また、ヴィニュロン・ドゥ・テラッツは環境保全型ブドウ栽培を実行しています。それは環境に配慮し自然を尊重した栽培方法で、主に残留農薬による人類や環境への危険を制限するものです。
生産国 | フランス |
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地方 | ラングドック・ルーション |
アペラシオン | コート・デュ・ルーション, リヴザルト |
商品一覧
美しく上品なガーネット色のワイン。
濃厚で凝縮したアロマを持つこの赤ワインには心地よいタンニンがあり、
スパイシーな後味が感じられます。
ハム・ソーセージや肉のグリル、チーズなどと気軽に合わせたり、
寒い季節にはジビエなどの濃厚な肉料理にもぴったりです。
サービス温度:16℃
緑色に輝く淡い金色をしたワインです。口の中に白い花のアロマが広がり、さわやかな余韻が長く続きます。海の幸やアンチョビソースを使った料理、イカの串焼き、タラのフライなどとよく合います。サービス温度:10℃
5ヶ月間オーク樽で熟成されたワインです。
花やバニラのはっきりとした香りが広がり、口に含むと、レモンや
白い果肉のフルーツの風味が感じられます。
上品な樽香のこのワインは、スズキのバター焼きやタラのソース・アメリケーヌ、
鯛を用いた料理など、魚料理との相性が抜群です。
また、子牛のソテーレモン風味や、鶏肉のカレー風味といった白身肉、
ハードタイプのチーズともよくあいます。
サービス温度:10℃
12ヶ月から18ヶ月の間オーク樽で熟成された、長期保存が可能な
天然甘口ワインです。色は輝くような金。
花を切ったときのような青々しい香りやアンゼリカ、牡丹のアロマを持ち、
風味豊かで、白桃を思わせるとろけるような口当たりです。
フォアグラやブルーチーズと相性が良く、また、チョコレートのデザートと
ぜひとも楽しんでいただきたいワインです。
サービス温度:10℃
オーク樽で10ヶ月の熟成ののちに瓶詰めされるこのワインは、レンガ色に輝く、
美しいガーネット色をしています。
複雑なスパイスの香り、下草や丁子、ナツメグのアロマを持ち、口に含むと
滑らかで上質なタンニンとミネラルや甘草の風味が感じられます。
牛ロースのステーキシャトレーヌソースや鶏の赤ワイン煮、
鶉のレーズン詰めなどと相性の良いワインです。
和食ならば、甘辛く煮た牛すね肉などと合わせて見るのも面白いでしょう。
サービス温度:16℃