バニュルス
スペインとの国境近くに位置するAOCバニュルスは、アルコール添加によって発酵を停止させて出来る天然甘口ワイン。ワインに残る糖分は、ただ甘いだけでなく、力強さもあわせ持っています。
伝統的に、バニュルスは酸化を利用して熟成させます。レンガ色のワインが徐々に茶色やオレンジの色合いを持つようになり、ハチミツ、フルーツの砂糖漬け、ヘーゼルナッツ、タバコの芳香を放ちます。
また、「リマージュ」の名がつくバニュルスは、酸素と触れない状態で熟成されることにより、フルーツのアロマの新鮮さや持ち味、濃縮感を保っています。
バニュルス・グラン・クリュはグルナッシュ種を75%以上使用し、木樽で30ヶ月間熟成されます。そのアロマは力強く、ドライフルーツ、プラム、甘いスパイス、カカオなどを連想させます。
カーヴ・ドゥ・ラベ・ルス
地理 このドメーヌのブドウ畑は、ピレネー山脈と地中海が交わるフランスの南端に位置します。四方をコリウール、ポルト・ヴァンドル、バニュルス・シュール・メール、セルベールに囲まれ、トータル面積は1800haです。ブドウは片岩土壌からなる急勾配の斜面に植えられています。 歴史 カーヴ・ドゥ・ラベ・ルスは、この地方の最も古いドメーヌのひとつであり、上質なコリウールとバニュルスを造っています。 19世紀末、村の教会建設費用を出資するため、この教会の神父(l’abb?ラベ)が初めてバニュルスのネゴシアン・エルヴール(自家熟成を行うワイン商)を立ち上げました。ドメーヌの名は、この神父へのオマージュとして付けられました。 750のブドウ栽培者が所有する1150haの畑から ...
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