マディラン

ピレネー山脈を望むマディランのブドウ畑は、美しい田園地帯の中心の、沿岸から100kmほど離れた丘に位置し、海洋性気候の影響をわずかに受けています。
冬と春に多くの雨量があるため、ブドウはたいへん順調に育ちます。暑い夏を経て、乾燥した日照時間の長い秋に、ブドウは見事に熟成します。
マディランでは赤ワインのみが生産され、タンニンが強烈なタナ種が主要品種となります。カベルネ・フラン種とブレンドされ、カベルネ・ソーヴィニヨン種、フェール・セルヴァドゥー種も補足して使われます。
マディランは、タンニンの強さを和らげるために1年の熟成期間を経て、はじめてＡＯＣを名乗ることができます。濃縮して引き締まった赤ワインで、黒い果実、スパイス、焙煎香のアロマが特徴です。